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【双極性障害(躁うつ病)と私】これまでの病歴をわかりやすくグラフを用いてまとめてみました

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はじめに

他人のプロフィールを文章で表現してもなかなか理解されがたいような気がしたので、誰が見てもわかりやすいように気分グラフを用いながら私のことを解説してみようと思います。

私の気分グラフ

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2008年に初めて精神科を訪ねてから今年で7年。過去の診断書や病歴・病状記録を見直しながらアバウトに気分グラフを作成してみました。

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病相を5種類に色分けしてみました。最初に補足しておくと混合状態の割合はこれよりも多いと思います。日内変動などの分類しにくいところは抜きにしてざっくり大まかに見て頂けたら幸いです。

パッと見、躁状態が長いので気分の波をコントロールできていないように思われますが、これには理由がありました。

実は通院を自己中断している期間が長い

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これまでの病歴7年3ヶ月(2015年6月現在)のうち、ちょうど3年間通院していないのです。つまり躁状態が長かった期間は未治療期間ということになります。

精神科での初診当時の診断名は「うつ病」でした

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2008年3月にうつ病と診断されからの継続通院は7ヶ月で終わりました。二度目に通院を自己中断した際はたった3ヶ月しか通院しておらず、当然その間の私の状態を主治医は現在も知りません。

うつ病から双極性障害(躁うつ病)と診断名が変更になったのが2010年5月。診断名が変更するまでに私が通院していた期間は実質9ヶ月でした。双極性障害(躁うつ病)はうつ病と誤診されることが多い精神疾患で病歴が10年以上経って診断される患者が多い中、割と早い段階で見抜いてもらえました。

若年発症だったのと衝動性が強いタイプ(うつ病と診断されてから2週間後に引っ越したり)だった私は、これまで抗うつ薬が処方されたことはありません。思えば初診当時から双極性障害(躁うつ病)の気はあったのだと思います。何せ2008~2013年の5年間に6回引っ越したりと実写版ヤドカリ生活だったもので…。

2012年の暮れから2013年の前半まで重度の躁状態でした。具体的なことは内容が内容だけに詳しく語れないのですが、他害の方へと意識が向いてしまいまして…相当荒れました。その割には精神科の入院歴は一度もありません。主治医いわく、私はセルフモニタリング能力に優れているとのこと。多少の悪さをしても大体はお咎めなしのパターンが多いです。

うつ病から双極性障害(躁うつ病)へ診断名が変わったときの診察内容

抑うつ状態が続き、体調を崩したため仕事を一時的に辞めることになった私は、初診日からちょうど2年経った2010年3月に精神科を再診。諸事情で訳ありだった実家でしばらく休息をとることにしたものの、仕事人間だった私は療養生活の過ごし方やその意義がわかりませんでした。

そして「家でじっとしているより外にいた方が家族の目を気にしないで済むから気楽」と主治医に伝えたことがきっかけで双極性障害(躁うつ病)と診断名が変わりました。

診断名が変わったときの私の反応は「双極性障害(躁うつ病)って何?」

家にいることが落ち着かないだけで双極性障害(躁うつ病)になるの…?全くわけがわかりませんでした。

診断名が変わった2010年5月から処方に気分安定薬のデパケンRが加わり、それと同時に主治医の勧めで自立支援医療制度を受けることになりました。

何故通院を自己中断したのか?

一言で言えばうつ病が治ったと思っていました。薬を飲んでも副作用ばかり目立ち、薬の効果が実感できませんでした。薬を飲まなくても何とか社会生活を送ることができるし、風邪ように体調を崩したときだけ病院へ行こう。当時はそんな感覚でいました。

また仕事が忙しくなったことで通院が億劫になってしまったことや、主治医に対する不信感があったことも理由として上げられます。

未治療期間中の私の生活

未治療期間の躁状態が長かった理由なのですが、2008~2012年まで長時間の夜勤の仕事をしていました。夜型生活は躁状態が持続しやすくなることが知られており、今振り返っても年中イライラ、じっとしていられずソワソワしていたように思います。先輩・後輩・同期、さらには上司など、誰彼構わず攻撃的な態度の嫌われキャラでしたが全く気にしていませんでした。

夜勤上がりはそのまま百貨店へ出向いてショッピング。当時は金遣いが荒く、借金はなかったものの1ヶ月に10万円近くの服飾品を購入していました。好きなものを好きなだけ買い物したいがために働いていたようなものです。現在はほとんど処分しましたが、タグがついたままの一度も袖を通していない洋服はゴロゴロありました。

百貨店で思い存分買い物を済ませたら帰宅。お弁当と夕食の支度をして就寝。寝て起きたらまた夜勤。睡眠時間は4~5時間で十分足りていたように思います。

頻繁に旅行へ行っていました。仕事もプライベートもアクティブに過ごし、何不自由ない生活だったので病気が良くなったと勘違いしてしまったようです。

双極性障害Ⅰ型かⅡ型かは現在も不明

2013年に主治医に尋ねても教えてくれませんでした。最近わかったこととして私は混合状態が多いタイプだそうです。

Ⅰ型でもⅡ型でも治療方針や処方薬に変わりはないので、これからも型にはこだわらないスタンスでいます。

現在は欠かさず定期通院を続けています

双極性障害(躁うつ病)のいろはもわからなかった私は、診断名が変更になった後に関連書籍を手当たり次第読み漁りました。すると「双極性障害(躁うつ病)は完治がない病気」だと知り、自分の人生に対して大きく絶望しました。

4年間勤めていた仕事を辞め、本格的な療養生活を過ごすようになってから双極性障害(躁うつ病)ときちんと向き合おうと思い始めるようになり、診察回数を重ねるたびに主治医との信頼関係が築けるようになったため、初診当時と同じ病院へ今も通っています。

私の治療はまだ始まったばかり

せっかく早い段階で双極性障害(躁うつ病)と診断されたのに随分遠回りをしてしまった私の双極性障害人生。定期通院が継続できてやっと3年が過ぎたところです。

初診当時から大量服薬を繰り返したり、処方通りに薬を服用しなかったりと服薬アドヒアランス不良の患者だった私。そんな現在も主治医に我が儘を言って必要最小限の薬の処方にしてもらっています。

2014年6月、複雑な事情があって治療の要である抗精神病薬が飲めなくなりました。2015年6月現在、私の処方は気分安定薬のラミクタールと睡眠薬のベルソムラのみで治療を続けています。再び抗精神病薬が飲み始められるよう、少しずつながらも前向きにやっていくつもりです。当面の目標は「定期通院を継続すること」と「丁寧な服薬管理をすること」です。

双極性障害(躁うつ病)に関するお勧めの書籍紹介

よくわかる双極性障害(躁うつ病) (セレクトBOOKS)

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オールカラーで見やすい書籍。双極性障害(躁うつ病)の教科書です。内容は医学用語が少々難しめ。双極スペクトラムの解説がなされる書籍は珍しいです。

対人関係療法でなおす 双極性障害

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精神科医である水島広子先生の著書。水島広子 (@MizushimaHiroko) | Twitterでも活動されています。対人関係社会リズム療法に興味がある方のための一冊。

「双極性障害」ってどんな病気?  「躁うつ病」への正しい理解と治療法 (心のお医者さんに聞いてみよう)

「双極性障害」ってどんな病気? 「躁うつ病」への正しい理解と治療法 (心のお医者さんに聞いてみよう)

 

精神科医である加藤忠史先生の著書。加藤忠史 (@KatoTadafumi) | Twitterでも活動されています。難しい言葉が少ないので、双極性障害(躁うつ病)患者はもちろんのこと家族にもお勧めしたい書籍です。

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